「ドラえもん のび太と銀河超特急」のドリーマーズランドに行きたい!
どうも。伊藤さんです。
さて、今回もまたこりずに
「ドラえもん のび太と銀河超特急」について
つらつらと思ったことを書いていきます。
そういえば、ドラえもんの記事についてはどれもそうなのですが、
盛大にネタバレしてますので、
まだ見てない人はご注意してくださいね!
すっごい今更な感じがありますけどね!!!
今までの銀河超特急に関する記事はこちらからどうぞ。
https://unicablog.com/category/doraemon/gingaexpress/
まさに夢の世界!ドリーマーズランド!
さて、前回はスネ夫のセリフ1つでえらく時間をかけてしまいましたが、
今回はしっかりと映画を進めていきたいと思います。
前回は
「ダーク・ブラック・シャドウ団」という盗賊団に
ミステリートレインが襲われるところで終わりました。
のび太やドラえもんが果敢にもこれに挑むのですが、
結局ミステリートレインはやられてしまい、
とある星に不時着してしまいます。
しかし、その星は宇宙の果て「ハテノハテノ星群」に作られた
一大テーマパーク「ドリーマーズランド」だったのです。
実はさきの盗賊団も、
このテーマパークのショーの一つであることも明かされます。
つまり不時着したように見せかけて、
隠されていたミステリートレインの目的地が
このドリーマーズランドであったのです。
さてはて、ドリーマーズランドはテーマパークであると
説明しましたが、
僕たちが考えるようなテーマパークとはスケールが違います。
このドリーマーズランドは、
ミステリートレインがたどり着いた星がメインとなり、
なんとその周辺に点在する星が丸ごとテーマパークとなっています。
劇中で紹介されたのは、
恐竜がうごめく「恐竜の星」
西部劇の世界を堪能できる「西部の星」
忍者になり忍術を教えてもらえる「忍者の星」
童話の主人公になれる「メルヘンの星」
吸血鬼や狼男などの伝説の生物や怪物がいる「怪奇と伝説の星」
これらを小型の宇宙船を使い
星と星の間を自由に行き来し楽しむことができる……
まさに子供も大人も楽しめるスーパーテーマパークなのです!
少し話は脱線しますが、
人間とは慣れる生き物なので、
未来からきた未来の道具をもつ未来のロボットであるドラえもんという
夢のキャラクターにも関わらず、
ずーっとドラえもんを見ているとドラえもんに対して持っていたはずの
未来のわくわく感というものが段々と薄れてきてしまいます。
ドラえもんをよく見るひとは何となくこの感覚がわかると思うのですが……
しかしながらこのドリーマーズランドは、
その忘れかけていた未来への期待やわくわく感というものを
一気に取り戻してくれるレジャー施設だと僕は思います。
先日この映画を見た時も、
やはりドリーマーズランドに到着するシーンは
忘れていた子供心を思い出させてくれる
非常に心に残るシーンに仕上がっていると思います。
ミステリートレインやドリーマーズランドといった
子供心をくすぐる演出が、
見事にドラえもんの世界にマッチしているので、
わくわく感だけなら
劇場版ドラえもんの中でもナンバーワンの映画だなぁっと常々感じますね。
そんな一大テーマパークに降り立ったのび太達は、
当然のごとく大はしゃぎです。
早速
ドラえもんとのび太は西部の星に、
ジャイアンとスネ夫は忍者の星に、
しずかちゃんはメルヘンの星に、
それぞれ向かいます。
さて、
普段何もできないのび太は射撃の名人という設定もあるので、
西部の星を存分に楽しみます。
さらにジャイアン、スネ夫も忍者の星を楽しむわけですが……
僕が注目するのはしずかちゃんの行った「メルヘンの星」です。
メルヘンの星は名ばかり?現実を突き付けられる星!
さて、しずかちゃんが向かった星では、
シンデレラや白雪姫といった童話の世界の主人公になることが出来ます。
例えばシンデレラになって煌びやかに王子様と舞踏会を楽しんだり……
例えば白雪姫となって王子様にキスで起こされたり……
っと女の子にとっては文字通り夢の国となっています。
しかしながら、この星、
一見するととても楽しそうな星なのですが
実はメルヘンとは名ばかりの非常に非情なアトラクションなのです。
第一の欠点:順番待ちがある。
順番待ちといえばテーマパークの欠点であります。
ディズニーランドでも人気のあるアトラクションでは
混雑時で3時間待ちとかざらにあるのですが、
未来の世界であるはずのメルヘンの星でも
順番待ちが存在します。
人気のあるシンデレラや白雪姫だと、
公演を何回か待たなければいけませんが、
逆に人気のない「ぶんぶくちゃがま」だとすぐさま案内できるといった、
現代でもよくあるような話が未来のテーマパークでも存在してしまうのです……
というかぶんぶくちゃがまの主人公なんて絶対やりたくないですけどね。
っというかどれが主人公なんだろう。
茶釜から戻れないたぬき役だったら目も当てられませんよね。
そりゃ人気もありませんわ……
第二の欠点:同時進行が行われる
先ほど、順番待ちが存在すると紹介しました。
しかし運営側は多くの人を楽しませたい……
でも施設や公演回数には限りがある……
そこで暴挙に出ます。
なんと主人公を増やしての同時進行を行ってしまうのです。
つまり主人公であるシンデレラが2人も3人もいる状態で
ストーリーが進んでしまいます。
しずかちゃんが参加した白雪姫にいたっては、
なんと7人での同時進行を行ってしまいます。
つまり7人もの白雪姫がいるのです。
小人と一緒の数で白雪姫が登場します。
僕が考えるに、
こういったアトラクションは特別な存在になれることが肝なんですよ。
つまり唯一無二の存在である白雪姫になることに特別な意味があると思います。
なので、学校のお遊戯会とか劇でも主人公のポジションが一番人気があるのです。
にもかかわらずこの本質を無視して
主人公を増やしての同時進行です。
これでは興ざめもいいところですよね……
運営側の判断に一抹の不安が残る仕様となっています。
第三の欠点:王子様役も参加型
先で語ったように、
女の子がお姫様になることのできるこのアトラクションですが、
なんと王子様役もドリーマーズランドに遊びに来ている、
一般男性が演じるのです。
つまり全くと言っていいほど
自分の好みではない男性にぶち当たることもあるわけです。
そうは言うても未来の世界なんだから、
容姿を一時的に変えることだってできるんでしょ?
っと思われるかもしれませんが、
王子様役もお姫様役もそんな修正は一切なく、
本人がそのまま童話の世界に降臨する形をとっているのです。
なんと末恐ろしいアトラクションなのだろう……
しかも、女の子に人気のあるアトラクションなので、
万年王子様役が不足しているような状態に陥っているそうな。
つまり、先ほど7人の白雪姫が登場すると言いましたが、
それに対して王子様が一人しか存在しないのです。
当然のことながら、
毒リンゴを食べて眠る白雪姫が7人横たわっている状態になり、
そして王子様はその中から1人を選び、
復活させなければならないという、
ある意味男冥利に尽きるような人生最大の選択を迫られてしまいます。
しかも王子様も人間であるため、
悲しい男の性で、
やはりかわいい子を選んでしまいます。
そして7人の中から当然のごとく選ばれるしずかちゃん。
しかしそれに対して残りの白雪姫が憤慨します。
「なんでその子なのよ!
私なんて(順番待ちも含め)ずっと待っていたのよ!」
もうメルヘンどころではありません。
この時に現れる選ばれなかった6人の白雪姫は、
太っていたりブサイクであったりと
選ばれなくして選ばれなかったと言われんばかりの容姿となっています。
ここらへんのブラックユーモアは今では放映できないのではないでしょうか。
原作者である藤子・F・不二雄先生のなせる業だなと感心すると同時に、
なんとも救いようのない気持ちにさせてくれますよね。
ちなみに漫画版ですが問題のシーンはこちら
どうですか?
いたたまれない気持ちになりますよね……
まとめ
さて、いかがでしたでしょうか。
以上のように様々な欠点が存在するメルヘンの星ですが、
自分自身に自身のある人はぜひとも訪れるたらいいと思います。
一見未来世界のとんでもないテーマパークですが、
蓋を開けてみると、
僕たちが生きている現実世界よりもさらに
現実感のあるテーマパークとなっていましたね。
まぁメルヘンの星はあれでしたが、
他の星に関しては普通に楽しめそうなアトラクションばかりなので、
やはりわくわく感はとまりません
一度でいいから行ってみたいと思わせるような内容になっておりますので、
是非暇なときにでもこの映画を見てくださいね。
それでは残りの部分は次回に続きます……
ドラえもん のび太と銀河超特急関連の次記事はこちら