お兄ちゃんだから我慢しなさいと言われ続けた男の末路
どうも。伊藤さんです。
さて、「お兄ちゃんだから我慢しなさい」というセリフについて、
個人的に感じたことを前2回と書いてきました。
1回目
2回目
そして、今回は実際にこのセリフを受け続けた僕の実体験をもとに、
いかにこのセリフを兄貴に言ってはならないかを語っていきたいと思います。
兄弟喧嘩は常に起こる?
僕には3歳差の弟が一人います。
今でこそわりと仲良くしている、
っというか割と弟のことは好きです。
弟はどうかはしりませんが。
ここで弟と僕の仲のよさが伝わるエピソードを一つ。
弟はいまも実家にいるので、
たまに僕が実家に帰った時ぐらいしか会いません。
そして僕も弟も昔からゲームが好きなので、
よく実家に帰ってはゲームを一緒にしようと誘います。
僕「ねぇーゲーム一緒にやろー」
弟「今忙しいから今度ね」
僕「;;」
ね?仲がよさそうに見えるでしょ?
別の日。
僕「おっす!ゲーム一緒にやろー」
弟「もう寝るからまたね」
僕「;;」
ね?仲よさそうでしょ?
そしてまた別の日
僕「やっほ!ねぇーゲーム一緒にやろー」
弟「いいよ」
僕「いやああほおおおおお!!!!!」
これを見ていると弟から好かれている自信は
ちょっとなくなってきましたが、
まぁ仲はいいほうだと思います。
こんな感じでいまでこそ仲はいいのですが、
昔は兄弟げんかをよくしていました。
っというか、たぶん男兄弟だと
基本的に兄弟げんかは常日頃起きると思っていいと思います。
さて、そんな兄弟喧嘩が勃発すると、
必ず僕は言われていました。
「お兄ちゃんだから我慢しなさい」
当然親からこのセリフを言われると、
弟に譲るしかありません。
いつしかこれが定型句になってしまい、
兄弟喧嘩が明らかに弟に原因があるときも、
このセリフを言われては理不尽な涙を味わうことになっていました。
そこで僕は気づきます。
お兄ちゃんだから偉いんじゃないのか。
そうなんです。
僕はお兄ちゃん。
弟よりも優れているわけです。
そして弟は未熟。
だから僕が我慢しなければいけない立場になるわけです。
そこで僕はある結論に至りました。
そうだ。この特権を思いきり利用しよう。
利用しない手はない。
そんなくそみたいな結論に至ってしまったわけですが、
しかしながら親の目の前だとそれもできません。
より強大な権力の保持者である親がいては、
例のセリフを吐かれて終わりとなってしまいます。
なので、親がいる前で味わる理不尽を、
親がいないところで弟にも味合わせてやろう。
姑息すぎる兄貴だとは思いますが、
当時の僕は小学生なので大目にみてやってください。
さて、世の中の心理を悟った僕は
今まで以上に兄貴の特権を利用します。
僕と弟は遊ぶときはだいたいゲームを一緒にしていました。
対戦ゲームになるとたいてい兄貴の特権を利用していくことにしました。
例えばゴールデンアイだったら黄金銃は僕しか使えないという特殊ルールを作ったり、
マリオカートだったら僕は常に一位で弟は二位とか。
そんな理不尽なヒエラルキーを兄弟間にしいていました。
そう。僕はこんな人間でも兄貴なのです。
しかしそんな理不尽社会もとある事件をきっかけに終焉を迎えます。
その日僕らはマリオカートで遊んでいたと思います。
先に話した通り僕が作った理不尽社会では
僕は1位、そして弟が2位というのは絶対でした。
なので弟が2位で赤甲羅をだしだとしても
1位の僕めがけて投げることは絶対にやってはいけないのです。
そんなことをしたならば弟の身が危ない。
幾たびのいじめによりこの社会の理(ことわり)を体で知った弟は、
当然のようにこの鉄のおきてを守って2位を悠々と走行していってました。
弟はアイテムを使用できないなか、
僕はというとそんな謙虚な弟にお構いなしにバナナを配置しまくります。
しかしこの日は事件が起きます。
弟がアイテムを取ると赤甲羅が。
当然ここで2位の弟が赤甲羅を投げれば1位の僕はたまらずノックアウトです。
しかし弟は使いません。暗黙の了解が出来上がってるのです。
僕は安心して1位を走行していました。
っが、何故か放たれる赤甲羅。
そして赤甲羅に吹っ飛ばされる僕。
もう怒り爆発です。ありえません。
弟は恐ろしいことをしてしまったという顔をし必死に
「ごめん!ごめん!わざとじゃない!勝手に!勝手に出た!」
っと自分に非がないことを訴えていましたが
僕はそんなのお構いなしに
「てめぇ!ふざけんな!勝手に出るわけねぇだろ!!
Aボタンを押さなきゃでねぇんだよ!!
おかげでドンキーにまで抜かされたじゃねぇか!しね!!!」
っと言い放ちパンチを一発、おまけにキックも弟にお見舞いしてあげました。
そして泣き始める弟。
この日は親が不在だったため僕は心起きなく弟をいじめました。
ざまぁみろ。これが兄貴の特権だ。
一通り弟をいじめた僕は、ゲームをほっぽりだしテレビを見にリビングへ行きました。
子供部屋ではまだ弟が泣き叫んでます。
こんな理不尽なことをできるのも僕が兄貴だからです。ふふん。
もう既に弟のことなんて僕の頭には全くなく、
ドラえもんのビデオを楽しんでおりました。
そう。あまりにもどらえもんに熱中していたため、
僕は泣き止んだ弟がリビングのドアに立っているのも気づきませんでした。
泣き止んでこっちに来たのか、
さぁさっきのことは水に流してどらえもんでも一緒にみようぜ。
僕は心の中でそう思いました。
しかし弟は水には流せなかったみたいです。
弟は僕をクソを見るような目で見下し、
背中に隠し持っていたエアガンを取り出したのです。
そしてあろうことか銃口を僕に向けてきました。
「待て!それをうったら痛い!痛いからだめ!」
僕は必死に弁明しました。
しかし弟の心には届かずエアガンの玉は発射されます。
とてつもなく痛い。
しかも電動でマシンガンタイプのエアガンだったので何発も玉は放たれます。
ものの5秒ぐらいで泣き出す僕。
それでも打つのをやめない弟。
エアガンが玉切れを起こすまで打たれていました。
泣き崩れる僕。
してやったり顔の弟は泣く僕を尻目にドラえもんを見ておりました。
こうして弟の兄貴の絶対王政に対しての革命を完了するのでした。
もちろんこの理不尽な暴力は、
僕が強いた絶対王政のせいなのですが、
その絶対王政を作った原因は、
「お兄ちゃんだから我慢しなさい」であることは火を見るより明らかです。
その日からというもの僕は改心しました。
やはり、年上なのだから年下の弟に譲るべきなのだ。
それが年上の責務、兄貴としてのやることなのだと思い過ごすことを決心するのです。
・・・なーんてことはなく、しっかりとエアガンを隠し、
反省などせずまた毎日のように兄貴王政を築いていくのでした。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この実体験からもわかるように、
「お兄ちゃんだから我慢しなさい」は、
決して使用してはいけないセリフであることが、
みなさんにもわかっていただけたでしょうか。
年上に特権を与える恐怖のセリフ、
それが「お兄ちゃんだから我慢しなさい」なのです。
こんなくそみたいな兄貴だから、
年を取った今ゲームを誘っても断れるのかもしれませんね。
今度実家に帰るときは一位をとってもいいからマリオカートやろうと誘ってみます。
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