魚を釣るという娯楽を楽しんでみた
みなさんは「管釣り」という言葉を知っているだろうか。
管釣りとは管理釣り場の略で、いわゆる釣り堀のことをそう呼ぶらしい。そんな管釣りに行ってきた。
僕の友人に管釣りをこよなく愛する男がいる。そいつは管釣りが好きすぎるあまり、釣りに行くだけでは飽き足らず、自身でブログを作り、その中で管釣りの魅力を紹介している。
管釣り界隈ではそこそこ有名なブログでらしく、どれだけそのブログが読まれているかの指標となる「PV(ページビュー)数」もとても多いそうだ。一部の変態さんにしかよまれていない僕のブログとは大きな差があるのだが、もしかすると友人のブログを読めば、多くの読者を取り入れるための参考になるかもしれない。そう思い、僕の友人である「ユッケ」のブログを読もうとするも、僕自身はまったく管釣りに興味がないので、読み進めることが苦痛でしょうがなかった。しかし、変態さん以外にも僕のブログを読んでほしい。変態さんにしか読まれなかったら僕自身も変態さんになってしまう。そんな懸念が常に僕の頭にはあるので、読者を増やすためにもなんとか管釣りの理解を深め、彼のブログから盗めるものを盗まなければいけない。
そこで僕はある秘策を思いついた。
管釣りに精通している友人がいるのであれば、そいつに釣りに連れていってもらって、釣りに触れることで、僕自身が釣り好きになれば彼のブログもなんなく読めるようになるのではないか。
そう思い立ち僕はさっそく彼に連絡をとった。
「合同企画ってことで、一緒に釣りに行って、その内容をブログに書こう」
僕は彼にそんな建前で釣りを教えてほしい旨を伝えた。
PV数が圧倒的に多いユッケがこの企画を提案したのならばよくある面白合同企画だなと納得できるのだが、一部読者しかいない弱小ブロガーの僕がこんな企画を提案しても、合同企画にあやかってPV数を増やす魂胆なんだと思われることだろう。実際ユッケも「伊藤さんが俺に媚びだした」と鼻で笑っているかもしれない。
しかしそんなことを思われたとしても、僕はやらなければならないのだ。安いプライドなんて捨てろ。僕は彼に乗じてスーパーブロガーを目指すんだ。そう自分に言い聞かせ、早く僕を釣りに連れて行けと猛烈にアピールした結果、連れて行ってくれたので、その時の話をしたいと思う。
ただ、単純にその時の記録を書いたところで、恐らく何も面白くないと思う。初心者目線で釣りの話を書いても、そんな記事はこの世にごまんと存在するのだ。
なので、今回は僕の友人であるユッケ視点で記事を作っていきたいと思う。
題して、
「釣り初心者の友人(伊藤さん)に、釣り上級者の俺(ユッケ)が手取り足取り釣りのノウハウを教えてマウントを取ってきた」
きっとこの記事により、PV数はうなぎのぼり、彼の評判はがた落ち、という一石二鳥となることは間違いないはずだ。そう思い、ビックブロガーになる僕の将来を想像し、にやけながら筆を走らせた。
ちなみにユッケのブログはこちら。
https://whatkanturi.com/turipara2-1
今回の釣りの話を純粋に釣り視点で楽しみたい方はこちらのURLから管釣りについて学んでみるのをおすすめする。
僕も見てみたが写真もふんだんに使い、とても楽しく読むことのできる記事になっているので、ぜひご覧いただいたほうがよろしいかと。
……っというか、恐らくこの記事にたどりつく人の大半はユッケの記事からきているはずなので、紹介する意味もなかったかもしれない。
釣り初心者の友人(伊藤さん)に、釣り上級者の俺(ユッケ)が手取り足取り釣りのノウハウを教えてマウントを取ってきた
※ここからは僕の友人であり、管釣りブロガーの「ユッケ」の視点で描いていきます。
釣り人の朝は早い。
今日も、管釣り界隈でスーパーブロガーの俺(ユッケ)は朝5時に目が覚めた。管釣りが好きすぎるあまり、俺の体内時計はいつの日かニジマス仕様になってしまったのだ。もう人間であったあのころには戻れない。
今日は友人の伊藤さんと、O君と釣りに行く。
先日、伊藤さんから「合同企画として、釣りに行こう」という連絡が入った。
「ユッケは初心者である僕を指南することで、それをネタにブログが書けるし、僕はユッケのブログの読者をごっそりいただける、いい企画だろ?」
続けざまにそんなことを言ってのけたが、こいつにはプライドというものがないのだろうか。あからさまな媚び方をされると、人間どうすればいいのかわからなくなるようだ。俺のブログの読者層は、純粋に管釣りを楽しんでいる人たちである、邪な気持ちなんて全くない。そんな人たちを、「巨乳って最高だよね」とか平気で書いている伊藤さんのブログに足を運ばせるための機会を作ることは、できれば避けたい。伊藤さんの魔界のようなブログをのぞき込む必要性は、人生において全く必要ないのだ。
そう思い、はじめはこの誘いを断ろうと思った。
しかし俺は思いとどまった。逆に、この企画を通して伊藤さんに釣りに魅力を伝え、伊藤さんが管釣りにはまってくれれば、それはそれで俺のブログの糧になるのではなかろうか。釣りのことを微塵も好きではない伊藤さんを、管釣りなしでは生きられない体にした過程をブログに書けば、管釣り人口が増えるのではないか。
今の俺にはそれを実現できる力があるはずだ。
俺を利用しようとしてきた伊藤さんを逆に利用してやる。
そう思い直し、俺は伊藤さんと、共通の友人であるO君と釣りに行くことにした。
今日が釣りに行く日なのだが、釣りに行くためにまずは伊藤さんを車で迎えに行かなくてはならない。釣りの楽しさを教えるためには、釣りで生じる”苦”の面を極力見せないようにしなければならない。特に伊藤さんは面倒くさいことがいくつかあると、それだけで興味を失ってしまう。彼をその気にさせるには、”苦”の臭いを消していかなければならないのだ。釣りをしている間もそうなのだが、釣り場までの道中も楽しませなければいけないと思い、自ら彼の足になることをかってでたのだ。
「7時に迎えに行くから用意しとけよ」
そう伝えたはずだったのに、彼が起床したのは7時14分だった。一切悪びれることもなく7時14分にLINEで「今起きた」と連絡が入ったときは、俺が待ち合わせ時間を伝え間違えたのかと錯覚してしまった。
俺は本当にこんなしょうもない奴を管釣り業界に引きずり込んでいいのだろうか。一抹の不安を覚えるも、俺たちは当初の予定を30分もオーバーして千葉の釣り場に向かった。
「今日はあちーな!」
千葉の管釣り場に着いた。伊藤さんが車を降りて開口一番で言った。まるで行楽気分なのか、道中は伊藤さんの機嫌がすこぶるよかった。
「そういえば、事前に確認した通り、今日は道具とか一切持ってきてないから」
伊藤さんは自慢気に言った。
本来、全くの初心者が釣りを始めるには、釣りをするための道具をそろえなければならない。しかしながらそれを伊藤さんに用意させることは不可能だ。道具を用意しろ、なんて言った瞬間、彼は釣りに行くのをやめる。そんなことは火を見るより明らかであるため、竿やルアーだけではなく、虫よけスプレーやボディバッグなんかも伊藤さん用のものを用意し、貸した。
「お、ありがと。財布いれるバッグまで貸してくれるなんて至れり尽くせりだな」
そういいながら彼は俺の貸したボディバッグに財布を入れ始めた。
「いや、財布はいれないで」
俺は伊藤さんに指摘した。
「え?財布入れるために貸してくれたんでしょ?」
「その中には、ワレットをいれてくれ」
そういいながら伊藤さんのために厳選したルアーが入っているワレットを彼に手渡した。
「へぇ、なるほどね。でもこのバッグ小さいから、こんなの入れたら財布が入らないじゃん」
こいつはここに何しにきたんだ。ワレットを俺に戻しながら財布を改めていれようとしている伊藤さんを見て、今回の企画にのってしまったことを後悔した。
「いいからいれとけよ、財布はポケットにでもしまっとけ」
「はいよー」
意外とすんなりと受け入れてくれた。そういえばこいつはアホだが素直なやつなんだ。こういうやつだから長い付き合いをしているんだろうなと改めて俺は思った。
道具一式を伊藤さんに渡し、駐車場からいざ釣り場に向かおうとしたところ伊藤さんの口から衝撃の一言が放たれた。
「竿とか網とか重いから持ってよ」
やっぱりこいつを連れてきたのは間違いだったかもしれない。俺は心の底から今回の企画にのってしまったことを後悔した。
「いや、俺も自分の荷物で手一杯だから、自分のぶんは自分で持って行ってくれ」
「はいよー」
意外とすんなりと受け入れてくれた。そういえばこいつはアホだが素直なやつなんだ。こういうやつだから長い付き合いをしているんだろうなと改めて俺は思った。
なんとか伊藤さんの手綱を取りながら、俺らは釣り場に移動し魚を釣る準備を始めた。ロッドにリールをつけ糸を通し、ルアーをつけていく。今日は無風だな、気温は30度近くまであがりそうだし、時間は9時か……場所も千葉だし、快晴だし、齢30を超えてしまったし、これらを考えるとはじめのルアーはノアをつけたほうがよさそうだな。
そんなことを考えながら自分のものの準備を終え、伊藤さんのぶんの準備に取り掛かっていると伊藤さんの口から衝撃の一言が飛び込んだ。
「準備まだ?早く釣ろうよ」
やっぱりこいつを連れてきたのは間違いだったかもしれない。俺は死ぬほど今回の企画にのってしまったことを後悔した。
「お前のぶんも準備してるから時間かかってるんだよ。もうちょっと待って」
「はいよー」
意外とすんなりと受け入れてくれた。そういえばこいつはアホだが素直なやつなんだ。こういうやつだから長い付き合いをしているんだろうなと改めて俺は思った。
…………
さて、準備も整ったところで釣りを開始しよう。
自分自身も釣りを楽しみながら、伊藤さんに釣り方の指導をする。どうやら伊藤さんも楽しんで釣りをしている様子だ。あとは魚が釣れればその楽しさに魅了されることだろう。
しかし、まずは自分が釣れなければならない。玄人である俺を差し置いて伊藤さんが先に連れてしまったら目も当てられない。
「あれあれ?たいそうなブログを運営しているわりに僕のほうが釣れちゃってますね?ブログの看板畳んだほうがいいんじゃないですか?君には才能がないと思いマス。マスだけに」
にやつきながら伊藤さんにあおられる可能性が大いにある。今回の企画は諸刃の剣だ。万が一にも俺が全く釣れずに伊藤さんだけが釣れてしまったら、俺のプライドはズタズタになってしまい、本当にブログをやめることになるかもしれない。
そうならないためにも必死に試行錯誤しながら釣りをしていたら隣で伊藤さんが狼狽えていた。
「ユッケさんユッケさん!!なんか糸が空中で絡まってるんだけど!!」
やりやがった。
釣り場には鳥よけとして、頭上高くに糸が張り巡らされている。この糸があることで鳥が釣り場の上空を飛べなくしているのだが、キャストがあまりうまくいかないとこの糸に自分の竿の糸が絡まってしまうのだ。下手に絡まったら、最悪釣り糸を切ってルアーをあきらめるしかなくなる。
「ちょっ、何してるんだよへたくそが!」
俺は焦った。伊藤さんに釣りの楽しみを味わってほしいがために、高級ルアーであるハイドラムを彼に貸していたのだ。それが空中で絡まり漂っていた。
「よくわからないけど鯉のぼりみたいになったね」
「バカ言ってんじゃないよ!よこせ!」
俺は伊藤さんから竿を奪い取り、なんとか糸の絡まりを取り除いた。
「おー、すげーなー。ハイドラムが危うくなくなるところだったな」
やっぱりこいつを連れてきたのは間違いだったかもしれない。俺は心の底から今回の企画にのってしまったことを後悔した。危うく俺のハイドラムが鯉のぼり状態になるところだった。
「キャストがへたくそなんだから、もうちょっとこっち側でやれよ!」
「はいよー」
意外とすんなりと受け入れてくれた。そういえばこいつはアホだが素直なやつなんだ。こういうやつだから長い付き合いをしているんだろうなと改めて俺は思った。
ちなみに彼はこの後、もう2回、鳥よけの糸に絡まらせるが、俺の日ごろの行いがよかったからかすべて無事に回収することができた。
…………
そうこうしている間に3時間たった。しかしながら俺も伊藤さんも未だ1匹も釣れていなかった。一緒に来たO君だけは1匹釣れたが、それ以外はまったく釣れていなかった。
このままではまずい。自分自身の尊厳のためにも釣らなければならない。さらに釣れなければ伊藤さんに釣りの楽しさを体感させることができない。このままでは確実に2回目以降の釣りに行ってくれない。っというか、もはや今後もこいつと一緒に釣りに行く気にならない。
案の定伊藤さんは釣れない現状に飽きたのか、
「漫画のタイトルにありそうな、そんなタイトルを想像してしりとりしようぜ」
とか言い出し、別の遊びをしだした。
「ちなみにタイトルだけじゃなくて、そのタイトルの漫画がどういうストーリーなのかも一緒に考えていってね」
なかなか面白そうな遊びを提案しだした。
人と一緒に釣りに行くと、一人で釣るのとはまた違った楽しみがある。釣れる喜びを共有することもできるし、釣れないという退屈な時間を紛らわすこともできる。
「じゃあ僕からいくよ……」
そういって想像漫画しりとりを楽しんでいたら、ついに最初の1匹目を釣ることができた。これで俺の尊厳は守れた。
どうだ。釣りの時間も最終局面という土壇場でようやく釣ることができた。だてにブログを運営しているわけじゃないだろ?釣りは俺の生きざまなんだ。ただでは終わらせないぜ。へへへ、うらやましいだろ。お前ももう少しで釣れるから頑張れ!
そう思いながら伊藤さんの様子をうかがった。
「お、ユッケさんもようやく釣れたか!じゃあ次のタイトルは……」
だめだこいつ。漫画タイトルしりとりに夢中になってやがる。
まぁ釣りの楽しみ方は人それぞれだから否定はしないが、なんかちょっと寂しくなっちゃったぞ。
そんな感傷に浸っていると、伊藤さんの竿が大きくしなった。
「この漫画はね、病気で夏休みを病院で過ごした主人公が……」
「いやいや!かかってる!かかってるよ!!」
しりとりに夢中になっている伊藤さんに向かって俺は叫んだ。
「え?え?」
「はやく巻け!巻け!」
「え?え?」
「いいから、巻けよ!!」
「…………あー、逃げられちゃったかー」
せっかくかかったのに、伊藤さんがアホなせいで逃げられてしまった。
「竿がしなったらとにかくしゃがめ!んで早く巻け!そしたら釣れるから!」
「あー、そうなんだ。……じゃあ次はユッケさんの順番だよ。”す”で始まるタイトルね」
そういって彼は釣れなかったことも悲観せずにしりとりを続けだした。
しりとりなんてしている場合じゃない、釣りに集中してくれ。俺は心の底から願ったが、釣れない間を持たせることも釣りを楽しむうえで重要なことだと思いなおし、しりとりにまた付き合うことにした。
「はい、次伊藤さんの番。”れ”だよ」
「”れ”……”れ”……”劣等遺伝子の再来”!」
「なにその漫画」
「これはね、DNA操作が実現した世界のお話で、生まれてくる子供はみんなDNA操作を受けることですべて優秀な人間として生まれるんだけど、その中でDNA操作されずに生まれた主人公が……」
また伊藤さんの竿が大きくしなった。
「かかってる!かかってる!!!」
「っでさ、その主人公が劣等遺伝子なりに……」
「だからしゃがめって!!はやく巻けよ!!!」
「……あー逃げられた―」
「ふぁっく!!!!」
結局この後、伊藤さんに何回か魚がかかったが、最後まで魚を釣ることはできなかった。
…………
「一匹も釣れずに終わっちゃったな―。うまい人でも一日釣れないことってあるの?」
「うまい下手にかかわらず、一匹も釣れないことはよくあるよ」
そう。うまくとも坊主はよくあることだ。そう伝えることで俺は伊藤さんを慰めた。炎天下の中、3時間以上釣って一匹も釣れなかったのだから、恐らく彼は二度と釣りをしないだろう。しかし、釣れないことなんて本当によくあることなのだ。これも楽しんでこその管釣り人なのだ。俺はそういう気持ちを伊藤さんにぶつけた。
「ふーん。何が楽しくてやってるんだろうね」
全くその通りである。しかしながら、永久に釣れることはないのだ。いつかは魚が必ず釣れる。そして魚がかかった時のアドレナリンが出る瞬間が忘れられなくて、釣れない日があったとしても、また釣りをしてしまうのだ。
「次は釣れるよ、お前だって魚がかかった瞬間は興奮しただろ?」
「しりとりをしててあまり良く覚えてないけど……楽しかったよ!」
一匹も釣れなかったのに、彼は楽しかったと言ってのけた。これはもしかすると真の管釣り人になれる逸材なのかもしれない。もしかしたら、俺の釣りに対する熱意が伝わったのかもしれない。ルアーごとに変わる釣り方や、釣れそうなポイントの見分け方など、そういった自分の力が試される場面は釣りにおいてたくさんあるのだ。ただ運がいいから釣れる、ということではない。自分の頭で考え、自分の技量をもってしてようやく魚を釣ることができる。それが釣りの醍醐味なのだ。
一匹も釣れなかったという残念な結果に終わったが、もしかしたらそんな楽しみ方がうまく伊藤さんに伝わったのかもしれない。
いや、もしかしたらせっかく連れてきたのに一匹も釣らせることができなかった俺に対しての慰めの恐れもある。なんだかんだこいつは優しい人間なんだ。いつも気を使ってくれる。本当は心底つまらなかったのかもしれないが、気を利かせて楽しかったといってくれているのかもしれない。
「え?楽しかった?それならよかった」
本当のところどうなのかわからない。心底楽しんでくれたのか、俺に気を使って楽しいと言っているのか。本心はわからないが、伊藤さんから「楽しかった」という言葉を聞いて少しうれしくなった。連れてきたかいがあったというもんだ。今回は俺の力不足で、伊藤さんに魚が釣れるという楽しさを教えることができなかったが、また次回……そう、次回は必ずお前に釣ることの楽しさを教えられるようにしよう。今まで以上に精進して、彼をいっぱしの釣り人に育て上げよう。俺は心の中で熱く誓った。
「漫画タイトルしりとりがめっちゃ楽しかった。特に劣等遺伝子の再来はつめれば面白い話になりそうだ!またしりとりしよう!」
一人で熱くなっていたが、楽しかったのはしりとりの話だったらしい。
彼はきっともう二度と釣りはしないだろう。彼が使った道具を片付けながら、俺は自分の力のふがいなさを嘆いた。
こうして、伊藤さんに釣りを楽しんでもらう企画は失敗に終わったのであった。
新しい視点の物語…!
しかし初心者にワレットと言ったら財布だと思うのは当然ですね…!
今後徐々にバンド管釣り日記にシフトしていくこともあるでしょうね…。
もしかしたら、バンド管釣りブログというゴールデンロードにのせるために、あえてこの企画にのって手とり足取り教えてくれたのかもしれません。そんな悪の秘密結社KTCの野望には染まらないように気をつけます!