お兄ちゃん(お姉ちゃん)だから我慢しなさいは年上の傲慢さを助長させる?
どうも。伊藤さんです。
さて、前回に引き続き今回のテーマは
「お兄ちゃん、お姉ちゃんだから我慢しなさい!」
というセリフについて掘り下げていきたいと思います。
ちなみに決してお兄ちゃんお姉ちゃんに寄り添っているわけでもないため、
そういうことを期待している人はドラえもんの記事でも読んでください。
第二のポイント
さて、前回の記事で僕は年上だから我慢しなさいというセリフに
違和感があることを書きました。
その違和感を掘り下げた結果、
第一のポイントである、
結局このセリフを言う親はその場しのぎで言い放っているだけで、
セリフの本質を理解していないということでした。
では、セリフの本質とは何か。
それはつまり、
理性や我慢といったことが、
少なからず弟、妹よりも発達している
兄、姉が我慢をすることで精神面の成長をさらに促す、
といったことがこのセリフの本質だと思います。
しかし、このセリフの本質の裏には、
年上ということを盾にした横暴さを助長させかねない面があるのではないかと僕は思います。
少し話がそれますが、
「年上を敬いなさい」とか
「年上を尊敬しなさい」とか
そういったセリフを聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。
生活している中でこのセリフがポンポン出てくるようなことはないとは思いますが、
日本では年上を敬うということが世間一般の常識になっていますよね。
多くの日本人の根底ある考え方が
儒教を基本としておりそれを美徳と考えているので、
年上を敬うという考え方が一般常識とされています。
しかし僕は年上だから敬うという考え方は少し違うのではないかと思います。
年上はみんなクソ!俺のことなんてなんもわかってくれない!
っとか、そんな中学生じみた反論ではななくてですね、
単純に年上だからとかくくらないで、
人間は他人に敬意を表していくべきだと思うのです。
つまり、年上だからという枠にとらわれずに、
尊敬できるような行動をしている人には敬意を表し、
誰であろうとまずは相手を見下さずに接するべきであると考えます。
僕の思いをぶつけてもしょうがないのですが、
この後の話に続くのでしばし戯言を聞いてやってください……
年上だから敬うという枠でくくってしまうと、
年上だぞ!敬え!
とか言い出す低俗な人間が少なからず出来上がってしまうのではないか。
結果、老害という単語が出来上がったりして、
若人と老人との確執が生じるのではないでしょうか。
なので、僕は年上だけでなく誰に対しても思いやりを持つべきだと考えます。
さて、この年上を敬うばかりに年上が傲慢になるというケースが、
そのまま「年上だから我慢しなさい」というセリフの裏の本質にあたってしまうのでないかとふと思いました。
「年上を敬う」というのは、
つまりは自分よりも長く生きて人生経験が豊富なのだから、
それだけで自分より優れた人間であるので敬え
ということだと思います。
つまり、本来は敬られる人間であるためにそれ相応の能力を保持してなければなりません。
能力を保持しているのだから敬られる人間になるというのが逆説として成り立つと思います。
さて、この能力を保持するという部分を、
冒頭に書いた「兄、姉なのだから弟、妹よりも理性が成長している」にあてはめます。
理性という能力が優れているから敬られる存在であるということです。
今回のテーマである「お兄ちゃん、お姉ちゃんなんだから我慢しなさい」を考えてみると、
兄、姉のほうが理性が優れているのだから、我慢をしなさいというようにも読み替えることができます。
このセリフの読み替えを、兄、姉自身が気付いたときに
自分は弟妹よりも能力があり、
敬られる存在であるという自覚が芽生えるのではないでしょうか。
そしてそれが悪い方向にまわると、年上だから何をしてもいいという発想に至ってしまうのではないか、っということが僕の考える裏の本質となります。
長ったらしく書きましたが、
ようは
年上というだけで我慢を強いられるのだから
それ相応の見返りがないとやってらんねぇよ
ということになるのではないかと思うのです。
これは先に述べた、
年上だからという理由だけで横暴を働く人の考え方に通ずるのではないか、
そしてそういった人間を作り出すためのセリフが
「お兄ちゃん、お姉ちゃんなんだから我慢しなさい」なのだと導きだせると考えます。
よくあるセリフであるはずなのに、
これが兄弟姉妹の確執をさらに深くするセリフにもなりかねないと思いますので、
世の親御さん方は十分に注意してこのセリフを使っていただければと思います。
いや、そもそもこのセリフは極力使わないで、
別の方法を模索するほうがいいのかもしれません……
まとめ
さて、今回はさらにこのセリフを深堀していきましたが、
いかがでしたでしょうか。
正直途中から自分が何を書きたかったのか迷走し始めましたが、
ようは年上と年下というだけで差をつけさせては、
兄弟のためだけではなく、
世の中にためにならないということが言いたかったのです。
そして今回もまじめな記事になってしまいましたが、
次回は僕も言われ続けたこのセリフにまつわるエピソードを書いていきたいと思います。
それではまた次回……
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